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「はじめての原書」を読み通す方法 既読の本を"再読"しよう

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英語を"読む"機会の多い世の中で

英文メールを読んだり英語のドキュメントを読んだり、あるいは英語の論文を読む必要があったり。

英語には読む以外にも、聞いたり(リスニング)、話したり(スピーキング)、書いたり(ライティング)と、いろんな種類の関わり方がありますが、日本に住んでいてもっとも必要とされるのは、やはり読む(リーディング)能力でしょう。

それに、リスニングやスピーキング、ライティングの能力を高めるのにも、リーディングに取り組むのは有用です。

英語をたくさん読む中で多様な表現に触れ、それがリスニングやライティングにも生きてきます。よく言われる「多読」の効用ですね。

多読の難しさ

というわけで英語の多読に取り組もうということになるのですが、最初の一歩はどこから始めるか。

まず、語彙に自信がないという方は以下の記事を参考に、とりあえず「速読英単語」から始めてください。

問題はその次です。

実際の生きた英語を読んでいこうということになるのですが、ここでつまずく人が実に多い。

たとえばエンジニアの方が技術書を原書で読み始めたのはいいけど、なかなか思うように読み進められず、結局は途中でやめてしまう。

何でもそうですが、最初が一番難しい。

ではどうするか?




最初のほうを日本語で読んでしまう

これは私が実際に十代のころに実践した方法なのですが、最初の何十ページかを日本語で読んでしまう。

当然日本語訳が出ているものでないと使えない方法ですが、私はこの方法で「最初の一冊」の壁を乗り越えることができました。

そして実はこれ、村上春樹さんの受け売りなんです。

村上さんはこれまで、読者とメールでやり取りした内容をまとめて何冊か本を出されています。

そのうちの一冊の中で、洋書にチャレンジしたいのだがどうしたらいいかと読者から尋ねられた村上さんが、「最初の数十ページを日本語訳で読んで、それから原書に取りかかればいい」と答えておられました。

少年カフカ

少年カフカ

(「少年カフカ」だったかな? 手元に本がなくて確認できない。。。)

私は試しにその通りにやってみて、そして何とか最後まで原書を読み通すことができました(ちなみにミステリー小説でした)。

最初の数十ページを日本語で読んでおくことで、その本の「世界観」をあらかじめ頭の中に作っておく。そうすることで、英語でも勢いに乗って読み進めていくことができる。

この「勢いに乗って」というのが大事なんです。

Kindleなどの電子書籍であれば辞書を引くのにほとんど手間はかかりませんが、だからと言って辞書を引きまくりながら本を読み進めていけるかというと、ぶつ切りのような読書になってなかなか前に進めないんですよね。

だからあんまり理解の正確さにこだわらず、「勢いに乗って」前に前に読み進めることが大切なんです。

なので皆さんも同じ方法でどうですか、となるのですが、実は今回、もうちょっと良さそうな方法を発見したので、そちらも紹介したいと思います。

過去に日本語訳を読んだ本を、「はじめての原書」に選ぶ

米Lifehackerのこちらの記事。

内容は要するに、「一度読んだ本を何年かしてからもう一度読み直すと、新たな発見があるよ」というものです。

この記事を読んでいて思ったのですが、これ、「はじめての原書」にも使えるなと。

先ほど書いたように、「はじめての原書」を読み通すコツは、その本の世界観をあらかじめ頭の中に入れておくことです。

もうすでに日本語訳を読んだことのある本なら、この点は当然クリアしています。

そして、Lifehackerの記事にあるように(別の言語とはいえ)、同じ本を再読することを通じた「新たな発見」にも出会えるかもしれません。

一石二鳥というやつですね。

ですので、「はじめての原書」を選ぶ際は、「数年前に日本語訳で読んで面白かった本の原書」を選びましょう、というお話でした。


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