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【英語ニュース入門アプリ】簡単なニュースで英語を勉強

「自撮り」事故のニュースがこんなにも多いのはどうしてだろう

最近英語ニュースを漁っていると、けっこうな頻度で「自撮り」(selfie)事故のニュースに出くわします。

自撮り事故というのは、スマホなどでの自撮り中に起こった事故を私が勝手にそう読んでいるだけですが。

で、本当によく見かけるんですよ、この手のニュース。

世界中でいろんな事故が起こっている中で、この手のものがニュースになっているのは、まず間違いなくそれが自撮り中の事故だから。だって自撮りをしていたということを除けば、とりたてて注目されるような点がない事故ばかりなんですよ。

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お金持ちになりたい? だったらテクノロジー業界だ!

Facebookが上場し、時価総額が9.1兆円となったのは、創業から8年目。

InstagramがFacebookに約7億ドルで買収されたのは、創業からわずか2年のとき。

テクノロジー系企業の成長は、近年ますます急激になっています。

そこで今回は、テクノロジー系企業がどれだけ急激に成長しているか、人目で分かるインフォグラフィックを紹介します。

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「村上さんのところ」に村上春樹の海外人気を見る

村上春樹が読者からの質問に答える企画、「村上さんのところ」。

すでに質問の受付は終了していますが、村上さんは今も精力的に読者からのメールに答えています。

村上春樹といえば海外でも非常に人気が高いことで知られていますが、この「村上さんのところ」もサイト開設時に海外のいろいろなサイトで取り上げられていました。

Japanese novelist Haruki Murakami is to offer advice to troubled readers in an agony uncle column on his website, his publisher said Tuesday.


Japanese novelist Haruki Murakami has started offering opinions and advice on queries from fans in an online agony uncle column

さらには本家サイトを英訳するWebサイトまで登場しました。
https://mrmurakamisplace.wordpress.com/
(閉鎖済み)

「村上さんのところ」を読みたいという海外の読者の多さがうかがい知れます。

これだけでもじゅうぶんに海外での村上春樹人気の高さが分かるのですが、さらにすごいのは、村上さんが読者に宛てた返事そのものが、逐次海外サイトで取り上げられているところです。

村上春樹は読者からのこんな質問にこう答えた、というのが小さいながらもニュースとして海外で取り上げられている。世界的に見ても、ここまで人気のある作家というのはそういないのではないでしょうか。

というわけで今回は、海外サイトで「村上さんのところ」がどんなふうに取り上げられているのか、見てみたいと思います。

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勉強のやる気をなくした時に読む本 星新一「明治・父・アメリカ」

漫画家の方たちは描けなくなったとき、描くのが苦しくなったとき、モチベーションを失いそうになったときには、藤子不二雄Aの「まんが道」を読むそうです。

まんが道 (1) (中公文庫―コミック版)

まんが道 (1) (中公文庫―コミック版)

藤子不二雄両先生の半自伝的なこの作品、私も大好きです。二人の少年が互いに励まし合いながら、まんが道に邁進する姿は、何の才能もない私でさえも創作意欲のようなものをかき立てられてしまいます。

漫画家に限らず、創作に関わる人にとっては「栄養ドリンク」のような作品なのでしょう。


で、ここからが本題なのですが、漫画家なら「まんが道」、じゃあ英語の勉強をしている人向けの栄養ドリンクって何がある? と考えたときに紹介したいのが、こちらの本です。

明治・父・アメリカ (新潮文庫)

明治・父・アメリカ (新潮文庫)




星新一が若き日の父を描いた評伝

ショート・ショートでおなじみの星新一が、若き日の父親を描いたのがこの作品。

星新一のお父さん、星一(はじめ)は、一代で「星製薬」を築いた苦労人。そんな星一の、生まれてからアメリカ留学、現地で事業を起こしその後帰国するまでの姿を、息子である星新一が描いています。

ではなぜこの作品が語学を勉強している人(に限らないですが)にオススメできるのか?

それは、主人公の星一が留学先のアメリカで数々の困難に出会いながらも、持ち前の勤勉さと人柄、そして普通を良しとしない機転の良さで力強く前進して行く姿が我々の胸を打つからです。

しかも、星新一らしい簡潔でテンポの良い文体で描かれているので、読んでいるほうも一緒になって前に進んでいるような気になってきます。

たとえばこんな具合。

星新一はアメリカへ渡った直後に、現地の日本人に騙され持ち金のほとんどを失います。そこで、現地の一般家庭に住み込みで働く「スクール・ボーイ」をやろうとするのですが、なかなか雇ってもらえない。

そんな中、給料は安いが人使いの荒いユダヤ系未亡人の家で働けることになります。首にならないよう必死で働く星一。

スクール・ボーイも含め、アメリカでは使用人は日曜休日が原則である。しかし、星は日曜も平日と同じく働いた。一ヶ月ほどすると、やかましやの未亡人も星に満足感を示すようになった。小言のたねがつきたのだ。
星は仕事になれ、時間に余裕が持てるようになった。<中略>
星は主婦に申し出た。
「昼間、学校へ行かせてもらいたいのですが」<中略>
星は近くの小学校の四年に入学した。満二十一歳になろうという時である。

こうして星一は、ほぼ無一文、頼る人もいないアメリカで努力を重ね、少しずつ英語を身に付けていきます。

その後ニューヨークのコロンビア大学に入学した星一ですが、相変わらず金銭的には苦労していました。

そんなとき、星一は邦人向けの日本語新聞を発行することを思い立ちます。

星は新聞というものに興味を持ちはじめ、自分でも新聞を発行しようという気になった。石版刷の小規模な日本語新聞をである。<中略>
星は学校へかようかたわら、それをやった。毎週一回、記事を作り、印刷し、郵送するのである。部数ものび、やがては四百部ほどになる。利益もあがった。

とまあこんな感じで、内容的には分かりやすい立身出世譚なのですが、普通なら暑苦しくなりがちなところを、さすが星新一と言うべきか、淡々と小気味よく話を進めてくれるので、スラスラと読み進めることができます。

その勢いに乗って、なんだか自分でも何かやれそうな気がしてくるから不思議。

というわけで、英語の勉強(に限らないのですが)に疲れて、何だかやる気がでないという方は、ぜひこの評伝を読んでみてください。

さほど長くなく難しい表現もないので、短時間で元気をもらえますよ。

明治・父・アメリカ (新潮文庫)

明治・父・アメリカ (新潮文庫)

英語ニュースアプリ「enticle」

簡単で短い英語ニュースを紹介するiOSアプリを出しています。

このアプリの売りは、紹介する記事にひとつひとつ日本語の語義を付けていることでして、分からない箇所をタップすることで文脈に合った日本語訳を表示します。単語を辞書で調べて、たくさんある語義のどの意味で使われているのだろうと悩む時間を節約できます。

こんな記事はどうでしょう?


ハッブルが捕えたMind-Blowingなアンドロメダ銀河の姿

Mind-Blowing

《俗語》
1 〈薬が〉幻覚を起こさせる.
2 びっくりするような,ショッキングな.

ハッブル宇宙望遠鏡は、その名の通り宙に浮かぶ望遠鏡。

1990年にスペースシャトル、ディスカバリー号によって打ち上げられました。

その後25年間に渡り地球の軌道上を周回しながら、幾度かの故障・修理を乗り越え、我々に見たこともない宇宙の姿を送り続けています。

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継続する技術 コミットメントしてますか?

本当に好きなこと、向いていることなら続けられる?

村上春樹曰く

僕は33歳くらいで走り始め、今でもずっと走っています。意志が強いですねとよく言われますが、べつに意志が強いわけではありません。好きなことをやっているから、長く続けられるんです。

正論だ。まったくもって正論だ。

でもね、長年生きていると分かってくることがあります。

本当に意志の弱い人間は(私のことです)、村上さんのようなアドバイスを受けると、それを言い訳にするんです。

ああ、向いてないから、だから継続できないんだ。悪いのは私じゃないんだ、ってね。勉強にしろ、運動にしろ、仕事にしろ。

そしてすぐに何でも放り出すようになります。いつか「本当に自分に向いているもの」に出会える日を待ちわびて。

でもね、そんな「運命」みたいなもん、普通の人はなかなか出会えないんですよ。その出会いを待っているうちに、何もしないまま歳をとることのほうが多いんじゃないかな。

だからこの際、「運命」なんて待つのはやめて、何かひとつのことに決めて、それをがんばって継続してみようではありませんか。

でもどうやったら継続できるのか、それが問題ですよね。

というわけで今回は、継続する技術の話です。

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英語の固有名詞は、まず Simple English Wikipedia で調べてみる

みなさん、英文を読んでいて知らない固有名詞に出くわしたとき、どうしていますか?

weblioで検索?
英和辞典・和英辞典 - Weblio辞書

まずはGoogle で検索?
Google

もちろんそれはそれでいいんですが、どうせならその知らない固有名詞を調べること自体を、英語の勉強にしてみたらどうでしょう、というのが今回のお話です。

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